ザオナヴァイン・カイザーのようなカードがなぜ生まれてしまったのか
ハイチュウのアイスにハマってしまった…
どうもやぎです!
さて!新クロニクルデッキの発売が1週間を切りました!
ということで「ある意味」その強さで話題になったあのカードについて触れていこうと思います。
それがこれ⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎
ザオヴァナイン・カイザー P 光/水文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/ハンター 9000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、相手はこのターン、呪文を唱えられない。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
はい。ひどいね。
何だこのスペックは…酷すぎやしないか?
もうメテオレイジリザードのこと馬鹿に出来ねぇレベルでやべえ…
評価を10段階で付けるなら3。これでもいい方かも。
これを読んでる人の中でもしかしたら「いや割と使えるんじゃね?」と思っている方もいるかもしれない。
正直、一瞬見たときその弱さのせいか自分も「あ、へぇ強そう…」と思ってしまった。いや一瞬ね一瞬。
とりあえずいくつかこのカードの残念ポイントをあげていこうではないか。
残念ポイントその1、そのターン限定。
5コストのジャミングチャフや4コストの呪文のファイナルストップが4コストで次の自分のターンの始めまでなのに対し、こいつは9コスト払ってそのターンしか呪文を止められない。
ナンバーナインやスペルディルフィンは同じコストなのに永続という。
そのターン限定で呪文封じるならラフルルで正直いいよね。
ひょっとしたらイラスト的にもラフルルの最終進化系なのかもしれないけども。ラフルルと違ってwブレイカーだし…
残念ポイント2、確定じゃない。
そう。このカードはガチンコジャッジに勝たなくては呪文を止められないのだ!
負けた場合特に何事も起こらないのだ!!これが酷い!
ラフルルの最終進化系みたいな見た目しといてラフルルより弱いってどういうことやねん!!
残念ポイントその3、Wブレイカー
さて、救いようがないのがWブレイカーという点だ。
スペルディルフィンやナンバーナインより効果が弱いのに同じ枚数しか割ることが出来ないというなんとも悲しい現実。
残念ポイントその4、イラストがカッコイイ。
ある意味これが残念ポイント。このイラスト見せられたらとんでもない効果を期待しちゃうよね。
まあとんでもない効果なのはそうなんだけどそうじゃないんだよな…
まだいくつかあるけどとりあえずこんなものかな…
これでこのカードの大体の弱さは分かって貰うことが出来たと思うのだけれども、あまり批判ばかりしてても仕方ないので、今度は逆にこのカードの強い点を上げていかにも使えるようなカードに仕立てあげよう!!
強い点その1、種族が優秀。
このカードは5マナ以上のドラゴンということはつまり…
そう!!ミラダンテXIIに革命チェンジできるということです!
ガチンコジャッジに勝てれば呪文と7コスト以下のクリーチャーの召喚を制限出来ます!
しかも次のターンまたザオヴァナインを出すことでまた呪文を止めることが出来る「かも」しれないです!
またこいつはコマンドを持っているので万が一光のクリーチャーを封印されてもこのカードを出せば封印を剥がすことができます!
またハンターを持っているのでもちろん刃鬼から出すことも出来ます!
強い点その2、えーとほらあれだよ
ほら!あれじゃないですか!!
だからきっとそれに入ってあーやってこーするんです!
そうやったらまさかのそれをやることでそうするんです!
だから強いんです!
強い点その3、ほらラフルルって使われると強いじゃん?だからきっとこれもなんだかんだ言って使われると強いかもしれない。
だったらラフルルでよくねって言ったやつ、職員室まで来なさい。
こんなものでしょうか。
やはりお世辞にも強いとは言えないな。
なんでこんなカードこのタイミングで出したのだろうか…
書いてること的にはガチンコジャッジというものが生まれたときに出てくるようなカードだぞ…
恐らくだが、今回のクロニクルにダイハードが入っていないことを考えると、公式的には「刃鬼からザオヴァナインとメテオライトリュウセイとか出して殴って勝ってくれ」ということなのだろう。
つまり公式的にはこいつが出たターンに決着してほしいからあえてそのターン限定にした、という説があるということ。
クリーチャーのトリガー、ニンジャや革命ゼロ、D2フィールドといった呪文以外の対策は?
そもそも呪文の受け札がない、またはほとんど使わないデッキと戦った際このクリーチャーの存在意義とは?
まあ、あんまりボロクソに言っても仕方ないんだけども…
よしわかった。なら俺が「ザオヴァナインがこうだったらみんな喜んでくれたよ」っていうのを提案しみようではないか。
こうすればよかったその1、ワールドブレイカー
正直ワールドブレイカーでも使われるかどうかだけど、さすがにWブレイカーは少ないよ…
この見た目ならワールドブレイカーでも許された。
こうすればよかったその2、効果の範囲が次の自分のターン
早い話これだよ。
さっきも言ったけど、公式的には刃鬼というデッキは刃鬼を出したターンに決着するので出たターンのみしか範囲がないんじゃないかという説がありますが、 ニンジャ、革命ゼロなどは防げないため今の環境では意外と勝ちきれないこともしばしば…
そもそも刃鬼自体の効果もガチンコジャッジに勝てるかどうかですし、刃鬼を出すまでに時間稼ぎすることも考えるとやはり相手ターンまで呪文封印は許されてると思うんですよね。
こうすればよかったその3、トリガー自体を封殺
恐らくダイハード抜きで刃鬼の詰めをするとなればこれくらいのスペックはあってもいいかと。
その場合9コスは軽い気がするので11コスでもよかった。
イラスト的にはこれくらいしてもらっても全然いい。
こうすればよかったその4、ブロッカー
ブロッカーだと、同デッキに収録されている
セイントカイザーと併せ、天門から出すことが出来ます。またロマネスクなどを採用することで【天門刃鬼】みたいなデッキが流行る可能性もありました。
そもそも今回の刃鬼のクロニクル弱くね?
はっきり言いましょう。
「そんなことはない!!」
もっと言うとデッゾが強すぎなだけ。
詳しく説明しますと、まずクロニクルデッキというのはそれひとつ買ってその辺のデッキと対戦しても、それなりに戦えるくらいの強さです。
今回の刃鬼も例外なくリストを見る限りある程度戦えるレベルと言えるでしょう。
問題だったのは刃鬼のリメイク、もとい刃鬼に匹敵するくらいの新切り札級のカードが収録されていないことにあると思います。
やはりそこに期待して人も多かった分、今回のリストを見て不満に思う人は多かったのかもしれません。
また刃鬼使いの人達が欲しかった、または期待していたのは刃鬼から出して強いカードだったという所にも原因はあるのかもしれません。
今まで刃鬼から出すカードと言えばダイハード、メテオライトリュウセイ、鬼丸覇とかでしたがそれに変わる新しいカードの収録を期待していていました。
しかし、今回のクロニクルはどちらかと言うと刃鬼を出すまでに必要な強いカードの収録が多い気がしました。
刃鬼のコストが11マナで、しかも召喚じゃないと効果を発揮できないので、どうしても決めるのに時間を稼ぐ必要がありました。(それでも最近はドルツヴァイアステリオのおかげで大分時間を稼ぐ必要は無くなりましたが…)
・マナブースト+墓地リセット+マナブーストマナ回収+マッハファイターというくそ強ステゴロカイザー。
・ブロッカーで確定除去を持ち、呪文面では受けにも使え、相手の盾も増やすことが出来るのでガチンコジャッジの回数を増やすことができるセイントカイザー。
・レジェドギのほぼ上位互換のリュウセイ天下五剣カイザー
などある意味今までの刃鬼になかった新規カードのおかげで新しい刃鬼の動きを手に入れたと言っても過言ではありません。
再録も汎用性としてはデッゾよりこちらの方が上と言えるでしょう。
では何故こんなにもこのデッキが酷評なのか。
お前だよ!!ザオヴァナイン!!
こいつがもう少し、ほんとあと少し強かったらここまでボロクソに言われることもなかったであろうに…
まあハンター持ちで呪文封殺できるのがいなかったのでそういう面では新しい刃鬼のカードとは言えますが、やはり貴重な新規カード枠にこいつが入ってると思うとなんか勿体ない感半端ない!!
こいつが微妙すぎて他のカードの強さが霞んじゃったパターンですね。
まあ正直自分含めみんな刃鬼に期待しすぎていただけなのかも知れません。
冷静にこのデッキを見れば普通に強いです。
でも正直、自分が小学生と考えたら…
もし自分が小学生だったとしてこの刃鬼を手に入れたとしましょう。
恐らくですがザオヴァナインは僕の切り札になっていたでしょう。
ガチンコジャッジで勝たなくては呪文を止められないというのはゲームに勝つためには弱いかもしれませんが、ゲームを楽しむためならめちゃくちゃいい効果だと思いませんか?
正直、フリーでコントロールデッキを握ってスペルディルフィン出された時、すぐにサレンダーしたくなりますし、その試合はもう終わるまで決して楽しいものにはなりません。
しかしこのカードはどうでしょう。
たとえ出されたとしてもガチンコジャッジで勝てば何とかなるんです。
逆に自分が使ったとしてガチンコジャッジに勝てばそのターンに決めに行けることができるんです。(確実ではないが)
このような不確定要素を楽しむのが本来のデュエマであり、公式がめざしていることなのかも知れません。
僕達のように大人がガチプレーをするときこのような不確定要素が大きいカードは必要とされませんが、純粋にカードゲームを楽しむ子供たちにとってこのカードの存在は必要不可欠なのかも知れません。
自分たちとは違う楽しみ方をしている層がいることを僕達のようなガチプレイヤーは理解する必要があるのかもしれませんね。
今回はこの辺で!
さよなら!